新型大型バイクは安定感が優れています

安定感

1960年代から1990年代にかけて大型バイクは多くの若者の憧れでした。特に1980年代は空前のバイクブームとなりましたが、当時10代や20代を過ごした人たちが収入に余裕のある年となってから再びバイクに乗るようになってきています。いつの時代も大型バイクは最高速度とハイパワーが魅力です。若者たちに支持されたオートバイは急速に進化し1980年代後半には時速300kmに達するまでになりました。大型バイクの最高速度競争は1960年代に始まり1990年代まで続きます。それ以降の新型バイクは時速300km超の最高速度と150馬力以上のハイパワーが一般的となっており、技術的にはパワー競争の次の段階に移っています。

オートバイにとって最高速度とパワーは重要な要素ですが、その性能を最大に発揮するためには安定感と安全性が不可欠となります。エンジンの進化に伴ってオートバイはより制御しやすく、より安全に操ることができるように進化してきました。現在の新型大型バイクはかつての400㏄など小排気量車よりもはるかに扱いやすい優れた操作性を安定感を有しています。1960年代に500㏄の空冷3気筒2ストロークエンジンを搭載した車両が登場して以来、国産バイクは最高速度とパワーを競い合ってきました。以前は優れた操作性よりもパワーのある車両が求められましたが、現在では新型になるほど扱いやすく作られており本当の意味で速いバイクとなっています。